【合皮の財布ブランドおすすめ13選】本革にはない「合成皮革」ならではの魅力に迫る
大人が持つ財布と聞いて、どんな財布を思い浮かべますか?
大人の財布というと、やはりある程度の高級感を感じられる、本革の財布を思い浮かべる人が多いかもしれませんね。
本革の財布も人気アイテムですが、本革に似せて作られた「合皮(合成皮革)」も、財布によく使われている材質のひとつです。
合皮というと「安っぽい、安物」というイメージがあるかもしれません。
実際に合皮は本革よりも安価な素材として、財布以外にも靴やバッグ、服、家具などに使われています。
しかし合皮で作られた財布にも、大人の財布としてオススメしたいポイントがたくさんあるんです!
合皮を使った財布のメリットや魅力、そして持っていても恥ずかしくない合皮財布を作っているオススメブランドをご紹介します。
そもそも合皮(合成皮革・フェイクレザー)とは
合皮とは文字通り人の手によって人工的に作られた素材で、自然の動物の皮は原料として一切使われていません。
作り方としては布などをベースとして、そこにポリウレタンや塩化ビニールなどの合成樹脂を塗り重ねることで、本革のような質感が生み出されています。
原料に使われる合成樹脂には他にも様々なものがありますが、どれも本革に比べると安価というメリットがある一方で、時間が経過すると同じ品質を保つことが難しく、そのため長く使い続けることはできないといったデメリットがあります。
合皮財布の4つの魅力
合皮財布には、まだまだ魅力的なポイントがたくさんあります。
そのうちの主な4つかをピックアップしてご紹介します。
1. 色鮮やかな財布で気分も上がる
本革には元々の皮の色があるため、染色できる色やキレイに見える色はある程度限られています。
しかし合皮は、生地に合成樹脂を塗って作るため、どんな色でも作り出すことができるのです。
本革では難しい蛍光色のようなビビッドカラーから、見ているだけでゆったりした気分になれそうなパステルカラー、持ち主の雰囲気も格上げしてくれそうなシックなカラーなど、本革ではなかなか見ることができないカラーも選べます。
さらに本革は天然素材のためどうしても色ムラが出ることがあるのに対し、合皮は色ムラを抑えた均一な仕上がりにすることも可能です。
持ち物の色にこだわりたい、カバンや服装にあわせて財布もコーディネートしたい、風水やラッキーカラーを財布に取り入れたいという人にも、合皮財布はオススメなんですよ。
2. 手入れも簡単だから面倒くさがりなあなたにもぴったり
合皮の大きなメリットとして、本革よりも手入れの手間がかからないという点があります。
本革は水分や油分をどんどん吸収したり、逆に乾燥したりして、日々状態が変化していきます。
きれいな状態を維持するには、レザークリーナーやレザークリーム、ブラシなど専用の道具を使った手入れが不可欠です。
合皮の場合は本革と違い、こうした手入れをする必要がほとんどありません。
水分や手垢などが気になったら、やわらかい布を使ってから拭きするだけでOK!専用の道具を揃える必要もありません。
日頃から持ち歩く財布だからこそ、手間のかかる手入れが必要ないというのは、忙しい人にとっても嬉しいですよね。
3. 安いものから高級品まで!幅広いラインナップ
合皮は安価に導入できる素材です。
そのため、合皮財布は1,000円以下で手軽に購入できるものから、カラーやプリント、加工、デザインにこだわった高級品まで、幅広い価格帯で使用されています。
おつかい用や仕事用、家に保管するお金用など、見た目やデザインにこだわりを必要としないシーンでは安価なタイプを、プライベートで持ち歩く自分用の財布には高級感があるこだわりのタイプをというように、気軽に財布を使い分けられるのも合皮の手軽さがあってこそ。
その日の気分にあわせて財布を取り替えたり、家族の支出用に色違いで財布を揃えたりするのも楽しいかもしれませんね。
生地を加工しているだけなので重量も軽く、お子さんに持たせる財布としてもオススメです。
4. いつまでも新品のようにきれいな使い心地
合皮は特別な手入れをしなくても、ずっときれいな状態が長持ちしやすいものです。
また水分や油分で見た目が変化しにくいため、よっぽど大きなキズがつかない限り、いつまでも新品のようにきれいな状態で使うことができます。
財布のように毎日持ち歩くものが、ずっときれいなままでいてくれると、それだけで気分も上がりますよね。
それに経年劣化や寿命によって1〜3年ごとに財布を買い替える機会が訪れるので、愛用していたらいつの間にかあちこちほつれてボロボロになっていた!ということも防げます。
財布の手入れをほとんどしなくていい、そして財布を定期的に買い替える機会が訪れやすいということは、それだけいつでも「新品同様」の財布を持ち歩くことができることとイコールなんです。
合皮財布オススメブランド13選
合皮の財布というと、安っぽいイメージを持っているという人も多いかもしれませんね。
しかし、誰もが知っているブランドや一流メーカーからも、合皮で買いやすく使いやすい財布が販売されているんです。
安っぽいというイメージをくつがえすような、大人が持っていても恥ずかしくない合皮財布を作っているブランド13個をまとめてご紹介します!
1. LOUIS VUITTON
バッグや財布で大人気のルイヴィトンは、ブランド名を聞いてすぐにモノグラム模様を思い浮かべる人も多いかもしれませんね。
実はあのモノグラムシリーズやダミエは、合皮で作られているんです。
といっても、モノグラムシリーズを見てわかるように、本革に似せて作られているわけではありません。
キャンバス地に塩化ビニールで特殊加工してあるもので、作り方が合皮と同じというわけです。
商品によっては、合皮と本革を組み合わせて作られているものもあります。
一般的な合皮の寿命は約3年程度といわれる中、ルイヴィトンの合皮シリーズは耐久性が高く、財布やバッグを修理をしながら10年以上使っているという人も少なくありません。
軽くて防水性も高い合皮の手軽さと、本革のような丈夫さを併せ持っているのが、ルイヴィトンの特徴といえるかもしれません
2. GUCCI
1923年に主にバッグなどを取り扱う革製品ブランドとして創業したグッチは、セレブリティを中心に世界でも人気の高い高級ブランドです。
現在では安価で機能性に優れた合皮による製品も多く扱っており、「GGキャンバス」と呼ばれる素材にポリウレタンコーティングを施した「GGスプリーム」シリーズがその代表的なものです。
安価とは言え本革にも劣らない張りのある高品質に仕上がっており、合皮の弱点である保管方法にさえ気をつければ長く愛用することもできます。
3. GOYARD
フランスの老舗バッグブランド・ゴヤールは、特徴的なヘリンボーン柄が有名で、フランスやヨーロッパだけでなく、各国の著名人が愛用するブランドとしても知られています。
ゴヤールで特徴的なのは柄だけでなく、独自の材質である「トワル・ゴヤール」という生地にあります。
布と天然アラビアゴムを使用した門外不出のオリジナル生地で、これも作り方が合皮によく似ているのです。
トワル・ゴヤールも合皮と同じく耐水性に優れているだけでなく、長く使える耐久性にも優れています。
財布は男女問わず使いやすいラウンドファスナーの長財布や二つ折り財布、男性にオススメの二つ折り長財布や札入れタイプなど、さまざまな種類・大きさのものが作られており、落ち着きのある高級感から主に30代以上の男女から人気があります。
ここぞというときのプレゼントや、がんばった自分へのご褒美にもピッタリですよ。
4. Ryufka
リュフカは、明治時代からの歴史を持つ老舗のハンドバッグブランド・傳濱野が開発した財布です。
実はこの傳濱野、皇室御用達のバッグブランドでもあるんです。
そんな傳濱野が開発したリュフカは、財布なのにスマートフォンを入れて持ち歩けるという便利なもの。
仕事中のランチタイムやコンビニなどのちょっとした買い物、近所へのお出かけなど「財布とスマホがあればいい」というシーンにピッタリ。
スマホが入る外ポケットのほか、内側にもポケットやカード入れがたっぷりで、スマホ以外にもメモ帳や持ち運び用の化粧品、音楽プレーヤーとイヤホンなどを入れて、リュフカ1つだけで気軽に出かけることができます。
リュフカ本体の素材はシュリンクレザーという、牛革に特殊加工を施した手になじむやわらかい素材を使っていますが、合皮の高級財布と同じようなお手頃な価格です。
5. EDWIN
デニムブランドとして有名なエドウィンは、財布やバッグなどの身近なアイテムも数多く取り揃えています。
中でもメンズ向け財布は、カラー・デザイン・形状ともにさまざまなタイプが作られているのが特徴です。
エドウィンの合皮財布の特徴は、本革のような色合いや、少し使い込んだような風合いを再現していることにあります。
本革の財布で独特の風合いを出すためには、毎日使い込むだけでなく、財布が長持ちするようにしっかり手入れをしなければなりません。
エドウィンの合皮財布ならそんな苦労をすることなく、しっとりと手になじんでいるような色味・風合いを楽しむことができるというわけです。
価格帯も3,000円から6,000円程度のものが多く、普段使いの財布として気軽に購入できるのも大きなメリット。
サブ財布や海外旅行用の財布としても便利そうですね。
6. DIESEL
DIESELはレンツ・ロッソが創業者で、ミラノコレクション等にも展開しているイタリアのカジュアルファッションブランドです。
メンズ、ウィメンズ、キッズまで手掛けており、老若男女問わず人気があります。デニム生地を多用するブランドで、財布にもデニムが使われており、遊び心のあるデザインも特徴的。
カジュアルファッションブランドとして奇抜でユニークなデザインの財布が魅力的です。
7. リーバイス
リーバイスは1853年に労働者向けのパンツ販売を中心として創業されたアパレルブランドです。
特にジーンズなどデニム生地の商品は世界的に有名ですが、財布ではデニム生地を特別使用するといった傾向もなく、むしろジーンズにも合いやすいカジュアルなデザインを特徴としています。
素材は本革、合皮どちらも幅広く取り揃えていますが、特に合皮では5000円を切るリーズナブルなものが中心で、同社のジーンズを利用する層にもマッチしており人気です。
8. green label relaxing
「green label relaxing」はセレクトショップ大手であるユナイテッドアローズが展開するブランドです。
ユナイテッドアローズの中でもリーズナブルで生活に密着した商品を多く提供しているところが特徴です。
財布の素材でも本革製から布製のものまで幅広く扱っており、その中間的な存在として高級感と価格のバランスが取れたフェイクレザーの財布はカジュアルな服装にも合わせやすく、ほどよいトレンド感が取り入れられている点でも人気です。
9. tk.TAKEO KIKUCHI
日本発信のブランドで、日本の高いものづくり技術を詰め込んだお財布になっています。
上質なレザーを使用した財布は使えば使うほど味が出て、長時間かけてオリジナルが完成していきます。
流行りのミニ財布から長財布まで幅広いラインナップで好きな形を選べ、値段もお手頃で購入しやすいです。
シンプルでオンオフとわず使えるデザインは老若男女問わず贈り物にもピッタリです。
10. Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)
宝珠とオーブをあしらった大きなロゴが印象的な「Vivienne Westwood」。
財布のデザインの幅は非常に広く、スタンダードなものから個性的なものまで老若男女に愛されているイギリスのブランドです。
フェイクレザー製品では主にカジュアルに使いこなす層を意識して華やかな色合いのものや個性的なデザインのものが中心的となっていますが、男女ともに使うことのできる無地にロゴが入っているだけのシンプルでオーソドックスなタイプもあります。
11. CHARLES&KEITH(チャールズ&キース)
スマートで主張し過ぎないデザインでハイスペックなウォレット「CHARLES&KEITH(チャールズ&キース)」。
フェイクレザーの柔らかい手触りに実用的なファスナーポケットに収納力の高いマチ付き。
やさしいフォルムでどんなシーンにも合わせ易いのが嬉しいです。
個性が映えるカラーバリエーションで魅力を一層引き立てます。
大切に使っていてもちょっとした汚れがついてしまう事もありますが、水を含ませ硬く絞った柔らかい布で簡単にことができるのもフェイクレザーならではです。
12. KANGOL
1938年にイギリスで帽子ブランドとして創業したKNGOLは、伝統ある英国御用達として帽子を中心として世界的に愛用されているブランドです。
フェイクレザーの財布はシンプルで柔らかみのあるデザインが特徴で、特にコンパクトで実用性の高いことから流行となったショートウォレットや、丸みのあるラウンドファスナーのタイプが人気です。
見た目のシンプルさから男女どちらでもユニセックスに利用することができます。
13. CORUNDUM
バッグや財布などをメインに作り出しているブランド・コランダムの語源は、ルビーやサファイアなど硬度の高い鉱石の名前です。
そのブランド名の通り、強く美しいアイテムを数多く作り出しています。
コランダムの財布に多く取り入れられているのは、古くから革加工が盛んなイタリアで作られたカーボンレザーです。
カーボンレザーは丈夫な素材として知られるカーボンを牛革に加工したもので、本革が持つ従来の耐久性を高め、撥水性があり軽量であるという特徴があります。
特にクラシックシリーズは、カーボンレザー特有の美しいテクスチャーを活かしたシンプルで飽きの来ないデザインで、年齢を問わずに使いやすい財布です。
軽くて丈夫なのに、価格も比較的手頃というのも嬉しいポイントかもしれません。
本革そのものではない、加工された材質の財布でも、
- 高級感のあるデザイン
- 耐久性にすぐれたタイプ
- 機能性にも優れたタイプ
など、さまざまな財布があるんですね。
合皮と本革(天然皮革)の違いは?
合皮と本革の大きな違いは、「天然皮革かそうでないか」という点です。
・合皮は本革(天然皮革)と比べるととにかく安価
⇒気軽に購入できる
・合皮は水やキズ、ほこりにも強い
⇒普段から持ち歩くことが多い財布の素材としてはピッタリ!多少雨や水に濡れても、さっと拭き取るだけで財布への影響はほとんどありません。
・気になる合皮の寿命は約3年程度
⇒ちょっと短いと思いましたか?しかし、財布の寿命も約3年程度と言われているんです。つまり、適度に財布の買い換えをしたいなら、合皮素材の財布がピッタリというわけなんですね。
さらにここでは、合皮と本革のそれぞれのメリット・デメリットを掘り下げながら、その違いについて具体的に解説していこうと思います。
合成皮革(合皮)の6つのメリット
綿などの生地に合成樹脂を塗って本革に似せて作ったもので、フェイクレザーとも呼ばれます。
主なメリットは次の6つがあります。
- 水やキズに強い
- 手入れがほとんど必要ない
- 汚れにくい
- 本革より安価
- 本革より軽量
- 色や型押しなど表現しやすい(加工に柔軟な表現ができる)
では、それぞれ詳しく解説していきます。
1. 水やキズに強い
合皮は生地の上に塗った樹脂に型押しをして、本革に似た質感を出しているものもあり、水やキズにも強いのが特徴です。
そのため、水に濡らしてしまっても水分を拭き取るだけで良く、そこから色落ちなどの劣化をするリスクが少ないのが強みです。
汚れ自体を水拭きで丸ごと拭くことも可能なので、これも合成皮革のメリットになります。
2. 手入れがほとんど必要ない
上にも述べた通り、合成皮革は本革と比較してお手入れに気を使うことがあまりありません。
水に濡れてしまっても耐水性があるのでそのまま拭けば済み、汚れてしまった場合でも水拭きが可能です。
お手入れの簡単さも合皮ならではだと言えます。
3. 汚れにくい
合成皮革の種類として、PVC(ポリ塩化ビニル)とPU(ポリウレタン)があります。
これらに使われている素材は、水を弾く性質を持っているので、汚れにくくなっている点が合成皮革の特徴です。
汚れを気にせず使えるのは、細かいメンテナンスをするのが苦手な方にとっては好都合だと言えます。
4. 本革より安価
合成皮革のメリットとして一番わかりやすいのが、本革と比較して価格が安いという点です。
天然素材である本革と違い製造工程も画一化されているので、非常にコストパフォーマンスが高いというのが特徴になります。
価格は安く見た目を本革のように仕立てている合皮製品もあるので、扱いやすい本革のような財布がほしいという方にも最適です。
5. 本革より軽量
本革と比較して、かなり軽量であるというのも大きな特徴です。
特に身につけるものに関しては、本革と比較してかなり重量差を感じる方もいるので、重量を基準として製品を選ぶ場合は、こちらのメリットを感じやすくなるでしょう。
6. 色や型押しなど表現しやすい(加工に柔軟な表現ができる)
合成皮革は加工性が高いので、デザインに柔軟性があるのも特徴です。
特にPVCのものは加工性が高く、様々な色合いの表現でカラフルに仕立て上げることも可能になります。
また、型押しも柔軟に表現することができ、高価なクロコダイルなどの革に近づけた仕上がりにすることも可能です。
合成皮革(合皮)の3つのデメリット
合皮は本皮にはない以下3つのようなデメリットを持っています。
- ひび割れなど経年劣化する(寿命が短い)
- 本革のような手触りが楽しめない
- 耐熱性が低い
これらのデメリットを具体的に見ていきましょう。
1. ひび割れなど経年劣化する(寿命が短い)
原料として使われている合成樹脂には「加水分解」という、空気中の水分を少しずつ吸収してしまうことで素材の結合が弱まってしまう特性があり、そのことにより時間が経過するほど素材が劣化し、表面にひび割れなどの現象を起きてきます。
合皮はこういった経年劣化によるべたつきやひび割れが起こってしまい、本革と比べると耐久性の面で劣ります。
手入れによってある程度寿命を延ばすこともできますが、根本的な劣化を防ぐことはできません。
2. 本革のような手触りが楽しめない
様々な試行錯誤や長年の研究によって合成樹脂による素材を手触りをできるだけ本革に近づけてきたのが合皮です。
本皮本来が持つ質の高い手触りには及びません。
また時間が経過するほど表面などが劣化してしまうので、手触りはさらに少しずつ悪くなっていきます。
3. 耐熱性が低い
合皮に使用されている合成樹脂は熱に弱く、火や暖房器具などの高温はもちろん、季節による気温の変化への耐性も強いとは言えません。
そのため、たとえば夏の炎天下にしばらく置いておくだけでも劣化を免れることはできず、やはり長く使い続けることは難しいと言えます。
本革の5つのメリット
本革とは牛や羊、豚、ダチョウのほか、ワニなどのは虫類といった動物の皮を使ったものです。
本革には合皮と違い、以下のような5つのメリットがあります。
- 耐久性が高い
- 経年変化が楽しめる
- 環境に対する負荷がない。エコ。
- 吸湿性・放湿性に優れている
- 燃えにくい・耐熱性に優れている
では、これらのメリットについて詳しく見ていきましょう。
1. 耐久性が高い
まず、本革の大きな特徴として、剛性・耐久性が高いという点があります。
合成皮革は、使用回数が嵩むごとにポロポロと樹脂がはがれて傷みが進行していきますが、本革は剛性が高く、捻じ曲げたり力を加えても変形しない高い耐久性を持っています。
2. 経年変化が楽しめる
本革のオシャレポイントとして、よくイメージされる有名な特徴が「経年変化」ではないでしょうか。
本革は動物の皮を使っているので手になじみやすく、使い続けることで風合いの変化や買った当初とは違う味わい深い色への変化を楽しむことができます。
耐久性が高いという特長も相まって、数十年もの間で少しずつ変化する色合いを楽めるのは大きな魅力です。
3. 環境に対する負荷がない。エコ。
本革のメリットとして環境負荷が少ないという点も挙げられます。
合成皮革との大きな違いとして、本革は製造工程で一切石油を使っておりません。
また、本革は食肉加工過程の副産物が使用されているので、皮を取るために殺処分しているということもありません。
これら環境負荷の少なさは、ぜひ知っておきたい本革のメリットです。
4. 吸湿性・放湿性に優れている
本革という素材そのものの特徴として、吸湿性や放湿性に優れているという点があります。
革には繊維の中に湿気を溜め込む性質があるので吸湿性が高く、一方で周囲の温度が低くなることによりその水蒸気を放出する放湿性にも優れています。
このような革特有の性質により、常に適切な湿度を保つことができます。
5. 燃えにくい・耐熱性に優れている
革という素材は、着火し辛い性質を持っているため燃えにくく、更に着火したとしても燃焼が広がりにくいようになっています。
このため、非常に耐熱性に優れているという強みがあります。
実際に火を取り扱う現場でも革手袋が使用されていることでもわかります。
本革の6つのデメリット
本革は耐久性が高く、使い込むほどにその人ならではの味が楽しめる反面、以下のような6つのデメリットがあります。
- 手入れに手間がかかる
- 水に弱い
- 重量がある
- 価格が比較的高め
- 汚れが付着しやすい
- 色落ちや色移りしやすい
では上記したデメリットについて詳しく紹介していきます。
1. 手入れに手間がかかる
本革は、天然素材の製品であるが故にお手入れに手間がかかります。
メンテナンスを怠ると、乾燥や湿気などによりヒビ割れを起こしたり、カビが生えてしまうリスクが常にあるのは本革のデメリットです。
ただ、メンテナンスそのものは難しいものではないので、慣れれば楽しんで手入れをしているという方もいます。
2. 水に弱い
本革のデメリットとして、水に弱いという特性があります。
お手入れに手間がかかるという項目でも述べましたが、水分や湿気によってカビが生えてしまったり、本革特有の風合い・色合いが損なわれてしまいがちです。
こまめなお手入れをしたり、防水加工された製品を使うことがこれらを防ぐポイントとなります。
3. 重量がある
合成皮革と比べて本革は重量があります。
手に持つとわかると思いますが、合皮よりも革のずっしりとした重さを感じることができます。
そのため、財布に軽さ求めている方には本皮財布の使用は向いていません。
ただ、財布に関してはそこまで重量があるものではないので、気にならないかもしれません。
身に付ける製品に関しては、本革の重さを確認した上で購入するのがよいでしょう。
4. 価格が比較的高め
本革製品は貴重な天然素材のもので作られている上に、製造工程でも手間がかかるので、合成皮革と比べてどうしても価格が高くなってしまいます。
その一方で、価格が高くなる分の魅力的な要素が多くあるのも事実です。
その要素が自分にとって必要なのかを検討した上で本革製品を購入しましょう。
5. 汚れが付着しやすい
本革は非常に繊細な素材であるため、汚れが付着しやすく、変色のリスクもあるので注意が必要です。
汚れの付着を防ぐためにも、やはり本革製品にはこまめにクリーニングするなど、手入れが必要になります。
6. 色落ちや色移りしやすい
色落ちや色移りしやすいというのも、本革のデメリットです。
水に弱く汚れが付着しやすいという部分でも述べましたが、これら様々な要因によって本革は色合いが損なわれやすくなっています。
例えば、ホワイトやベージュ等の明るい色の財布をブルージーンズのポケットへ頻繁に出し入れすると、財布にジーンズの青みがかった色が移ってしまうことがあります。
摩擦による色落ちや色移りには弱いので注意が必要です。
同じものを手入れしながら長く愛用したいなら本革、ほとんど手入れをせずに気軽に使い、数年で買い替えたいなら合皮と使い分けるのもよいですね。
まとめ
本革に比べて耐久性にはやや劣るものの、とにかく軽くて丈夫に作られているのが合皮の大きな魅力。
そのうえ価格帯も比較的安価なので、財布のように毎日使うものでも気軽に買い替えられるのも嬉しいですよね。
高級ブランド独自の素材として、合皮と同じように作られた材質なら手入れも楽ですし、見栄えがよく長持ちするブランド財布ならプレゼントにもピッタリ!
合皮=安物と考えず、ぜひ手に取ってその使いやすさを確かめてみてください。